特別インタビュー記事:ハタユカが考えてきた「はたらく」ことについて
人はどうして、働くのか。

2016年のある日、わたしは”創職らぼ。”というプロジェクトを立ち上げました。
その時から、いや・・・もっと昔から、働くことについてずっと考えていたように思います。
色々な諸事情でプロジェクトは温めなおすことになりまして、2年後の今、再びその幕をあけることになりました。
今回は、2016年のインタビュー記事をお届けします。
インタビューされる人
秦 由佳
心理学研究家、講師、作家
大学在学中に大失恋により、潜在意識という言葉と出会い、独学で学び始める。
休学中に一人で東南アジア、アメリカ一周などの旅をしながら、数々の神秘体験をする。
その後も潜在意識やスピリチュアル、自己啓発、数秘術の世界を研究し、21歳の頃からオリジナルのセミナー・セッションを開始する。
潜在意識と現代数秘術を組み合わせた潜在数秘術というメソッドを開発し、大学生をしながら全国で各種セミナーを開始する。卒業とともに会社設立。 潜在数秘術事業が軌道に乗り、2015年に一般社団法人化。
投影の法則、潜在意識の法則、スピリチュアルや脳科学・心理学、生理学や宇宙哲学など、幅広いジャンルを組み合わせた独特の手法でメソッドを開発しセミナーは口コミなどで満員となることが多い。
2014年3月にライフスタイルブランドsophia philein(ソフィア・フィレイン)を創業。2015年よりフォトグラファーとしても活動再開。主に深層心理(潜在意識)をメインとした講座の開催、または潜在意識を活用した様々なツールの提供、一般社団法人 潜在数秘術協会の代表理事及び一般社団法人潜在意識デザイン協会の代表理事を務め、プロデュース業やメソッド開発、企業のコンサルティング業など幅広い活動を行なっている。
インタビューする人
一ノ瀬奈津
ライター/Webコンテンツ企画・制作/潜在数秘術®ファシリテーター・アナリスト
福岡県出身、福岡県在住。子どもの保育園入園を機に、フリーランスのライターとしての活動をスタート。自宅を拠点にしながら、企業やネットショップ等のメールマガジンを中心に、Webコンテンツの企画・制作に携わる。これまで制作に関わったコンテンツの数は1,000本以上。主に女性向けのやわらかな文体を得意とする。
◎Webコンテンツの企画・制作
◎ブログの企画・制作
◎メールマガジン、ステップメールの企画・制作
◎電子書籍の制作代行
◎ライティングチームのディレクション
現在は、企業・個人に関わらず、文章作成やWebコンテンツ企画・制作のサポートをおこなっています。
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仕事に就くから、仕事を創るへ
まずは、創職ラボ立ち上げのいきさつを教えてください。
大学在学中にビジネスを立ち上げましたが、それ以来ずっと「はたらく」ということに思いを巡らせてきました。「働くって何なのか?」「仕事って何なのか?」「どうしたらお金をもらえるのか?」仕事、働き方、そしてお金について考える機会が、人よりも多かったと思います。
それと同時に、学生の頃から「就職」という言葉に違和感がありました。「職に就く」じゃなくて、「職を創る」でしょ。就職じゃなくて、創職でしょって。
それが、創職ラボの名前の由来になっているんですね。
はい。当初、お金と心の仕組みを漫画で学ぶというコンテンツを企画していたのですが、せっかくなら、お金と心だけに留まらず、「はたらくこと」全般について考える場を設けてみようかと。これからもっと、「色んな働き方があるんだ」と気づく人が増えてくると思います。
「色んな働き方がある」と気づく人が増える背景には何があるんでしょうか?
まずひとつめは、終身雇用の概念が崩壊しつつあること。もうひとつは、インターネットの発展があると思います。誰もが自由に、自分の働き方を選べる時代になった。簡単に、多くの情報にアクセスすることができるようになりましたよね。起業や独立へのハードルも下がっています。
その反面、急速に選択肢が増えたことによって、何をどう選んでよいのかわからない人が多くなっていると感じます。「就職」という概念しかなかった人たちが、自分で仕事を創ることに慣れるまでは、ある程度の時間がかかる。仕事筋をつけるために、考える力を養っていく場所が、創職ラボなんです。
「はたらく」って何だろう?お金って何だろう?
「はたらく」ことを、秦さんが意識し始めたのはいつ頃ですか?
幼い頃に見ていた両親の姿が大きく影響していると思います。両親は、私が物心ついたときから共働きで、とても忙しくしていました。幼かったので、やっぱりさびしかったですね。
でも、それ以上に、ストレスフルな様子の両親に対して、「そんなにまでして働かなきゃいけないの?」と感じることが多くて。「楽しくないなら、やめればいいのに」って、いつも心の中で思っていましたね。
イヤな思いをしながら、私のために頑張っていると思っていたので、両親が稼いだお金は、できるだけ使いたくありませんでした。両親にとって、お金は我慢の対価だったのかもしれませんね。
だから、早く、自分で稼げるようになりたかった。大人が楽しく働く姿を見たい、仕事について楽しく語る姿を見たい、そんな風に思い始めたのも、小学生の頃だったと思います。
その頃の想いが、創職ラボの立ち上げにつながっているんですね。
まさに、そうですね。ずっと自分で「仕事を創る」ということをやってきましたが、やっぱり仕事って楽しいなあと思うんですよ。ポジティブなことばかりじゃなく、ネガティブなこともあるけれど、それも含めて、はたらくって楽しい!と感じています。
私が創職ラボで、みなさんと考えていきたいのは、総合的に幸せなビジネスなんです。お金を稼ぐだけなら、実は簡単。需要と供給がマッチさえしていれば、お金は生み出せますからね。でも、お金が稼げるということと、幸せであることは、必ずしもイコールじゃないでしょう?
そんななかで、自分にとって「はたらく」とはどういうことか、どういう働き方が、自分にとってちょうどいいのか、どういう人たちと一緒にいることが幸せなのか。そういうことを、みなさんと一緒に、ひとつひとつじっくりと考えていきたいんです。
それは、就職している、独立しているに関わらず?
そうですね。就職か起業かというのは、実は、たいした問題ではなくて。むしろ、どんな場においても、自分の意思で仕事を創っていく、という意識を持つことが重要だと考えています。
だから、「今の仕事を辞めずに続けたほうがいい」「独立する前に、もっと考えたほうがいい」というアドバイスをすることもありますよ。起業や独立へのハードルが下がっていますが、いったん起業してしまうと、なかなか会社員には戻れないでしょう。それって、とても不自由なんじゃないかな。
自由になるために起業を選んだのに、結果的に不自由になってしまうのは、本末転倒だと思います。だったら、辞めることを急ぐのではなく、会社員をやりながら考えればいい。
就職か、独立か、起業かといった、社会が用意した価値観に自分を当てはめていくのではなく、「はたらく」ということから、もっと自由になって考えることができたらいいですよね。
「はたらく」から自由になるということ
「はたらく」から自由になるって、具体的にはどういうことでしょう?
たとえば、女性は、結婚、出産、子育て、介護・・・と、ライフステージによって、環境や状況が大きく変わりやすいですよね。それに合わせて、働き方も柔軟に変えていけるといいと思います。
「派遣社員だから、こうするべき」とか「パートだから、こうでないと」といった考え方から解放されて、自分の職を、自分で定義しなおしていく。誰かに与えられたものをこなすのではなく、どんな職種でもあっても、どんな業務であっても、自分で仕事を創っていくというスタンスでいることが、自由への一歩だと思います。
そのためには、自分の個性から解放されるというステップも必要ですね。人には色んな個性があるけれど、「私はこういう人間だ」「私はこれができる人間だ」という言葉に、縛られる必要はないんです。もっと自由でいいし、もっと幅を広げることができる。個性すら自分で定義しなおして、自由になることができたとき、働く選択肢はグッと広がると思います。
「はたらく」ことから自由になる人が増えたら、世の中はどう変わると思いますか?
社会全体の我慢が減る気がします。多くの仕事や商品が淘汰され、本当に必要とされるものしか残らないんじゃないかな。それぞれの人が自分の「働き方」を考えるようになれば、時間はゆっくりと流れるようになるし、想いの込められたもの、手の込んだものが増えていくと思います。
早い方がいい、便利な方がいい。これまでは、スピード感が重視されてきましたよね。とにかくやれ、とにかく行動しろと言われることも多かったのではないでしょうか。起業の世界でも、3ヶ月で〇十万円稼げるようになるといった方法がもてはやされてきた。それはそれでいいのだけど、そのやり方で、いつまで続けられる?って思うんです。
誰もが、「働くことから自由になる」状態を手に入れられるものでしょうか?
コツと楽しさを知れば、誰にでもできると思っています。才能や腕前は関係ないです。得意不得意は多少あるけれど、誰でも稼げますよ。売ることもできる。
ただ、ビジネスのコツにしても、楽しさにしても、知らない人があまりにも多い。きっかけがなかっただけだと思うので、創職ラボに関わることで、そのコツや楽しさを体験してもらえたらうれしいですね。
仕事って楽しい!そう心から言える大人を増やしたい
私のように、子どもがいる母親の働き方について、どう思われますか?
小さいお子さんを持つ母親がビジネスをやりたいと思ったときに、子どもの存在がブレーキになることってありますよね。預ける場所をどうしよう、病気になったときはどうしよう、どうやって子どもと一緒にいる時間を確保しようという風に、色々考えるだろうから。
働くということに関して、少なからず罪悪感を抱くとは思うけれど、どんな状況であっても「お母さん、この仕事好きなんだ」「働いているとき、とても幸せなの」って、子どもに言えたらいいなあと思うんです。
次世代につなげるという点でいうと、我慢の対価がお金じゃない、ということを子どもたちには伝えていきたいですね。自分の想いや考えがたっぷり詰まった商品を生み出して、それを誰かが「いいね」と言って買ってくれる。そのときに生まれるものがお金だということ。
楽しんで働いているお母さんの姿を見て、子どもたちが「早く働きたい。早くお母さんみたいに仕事がしたい」って言い出したら、すごく幸せだと思うんですよね。
だから、仕事って楽しい!稼ぐって楽しい!お金を得られるって幸せ!って、心から言える大人を増やしたい。私も、そんな背中を見せられる一人になりたいと思っています。
最後に、創職ラボをご覧のみなさんにメッセージをお願いします。
迷ってください! 考えてください! 答えがないんだから、とことん迷うしかないし、考えるしかないんです。でも、日本人って、答えがないことに慣れていないでしょう。答えがないという状態に、すごく不安を抱きやすい。でも、そんなときこそ、とことん迷ってみるときなんです。
静かな時間を持つのもいいと思います。空白の時間を持つというか、ちょっとだけ自分の中に余白を作るというか。すぐに何かアクションを起こすのに慣れている人こそ、ときには立ち止まって、周りの景色を眺めてみてほしいと思います。
ときに迷いながら、ときに立ち止まりながら、「仕事」「はたらくこと」「お金」について考えていく場。創職ラボでは、さまざまな働き方の事例もシェアしていきます。「そんな働き方があるんだ」「こういう働き方があってもいいんだ」ぜひ、たくさんの「働き方」に触れて、自分らしい仕事を創るヒントを手に入れてくださいね。
創職らぼ。やるのか疑惑
さて、2016年のインタビュー記事をご覧いただきました。今もあの時と考え方はさほど変わっていません。むしろ、今の方が昔より未来への期待も希望も高まりつつ、危機感も同時に高まっています。
本当に、ある種の”自由な社会”になっていくのだなぁ・・・と思いつつも、自由というのは責任が伴う。そことどう、付き合いながら心からたのしい働きかたができるのかをこれからも考えたいと思います。
創職らぼ・・・やるかどうか乞うご期待!!(笑)
どうして時間とお金のつくりかた、なのか。
10月27日のセミナーでは、未来の働きかたに向けた戦略を立てます。
しかしこれは、ビジネスの講座ではありません。起業の方法を教えるものでもありません。
「時間とお金のつくりかた」をメインに、未来の働きかたが見えてくる方法をお伝えします。時間とお金に心奪われない・・・そんな働きかたができるライフスタイルを創ります。
なぜなら、心から楽しい働きかたをするためには、時間とお金が必要だからです。
「お金が全てじゃないよ」的な綺麗事は言いません。お金、必要ですし、時間も必要です。
しかしそれは、”たくさんあればいい”ということでもありません。
お金のために働かないそのために、お金をつくる働きかたをする。
矛盾しているかもしれませんが、意味はシンプルです。
お金がない、お金の焦りや不安に駆られたまま好きなことをするのはやめよう、もっと戦略をしっかり立てて、やりたいことにピュアでいられる準備をしよう
そういう意味なのです。
特別レクチャーについて
特別レクチャーは2018年10月28日にて無料公開を終了いたしました。
たくさんの方にご覧いただき、ありがとうございました。
今後、特別レクチャーで配信した内容や、「未来の”働く”に向けた時間とお金のつくり方セミナー」の内容は、冊子や動画セミナーとなって一般販売予定です。
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